貴ノ岩、元日馬富士に求めた損害賠償額は妥当?「バイキング」で弁護士が激論

 大相撲の幕内貴ノ岩が元横綱日馬富士から暴行を負傷した傷害事件について、同氏に対して2413万5256円の損害賠償を求めている件で、フジテレビ系「バイキング」が特集した。
 損害賠償額について、出演した元裁判官の清原博弁護士は「妥当」と認定。「この件のポイントは加害者も被害者も現役力士ということ。つまりこの場合、われわれの普通の物差しでは損害額を計算しては完全に補償できない」と述べた。
 清原氏は過去、ピアニストが負った小指のけがについての事案を一例に挙げ、「日常生活では不自由ないが、鍵盤がたたけない。通常では(賠償額が)50万円。でも、裁判所では数千万。それくらいのことがある」。こうした事例から「(貴ノ岩は)現役力士で将来がある。この方がけがをしたのは、金額的には妥当」とした。
 一方、佐藤大和弁護士は否定的。内訳の入院治療436万円に着目し、「加療12日でそこまでの治療が必要だったかどうか。裁判になった場合、治療が必要だったか争いになる。この金額は高すぎるのではないかと思います」とした。
 これに対し、清原弁護士は法律上、「通常損害」ではなく、特殊事情がある人に対しての「特別損害」が適用されると主張。日馬富士側の責任を追及し「(貴ノ岩は)出世する力士だったのに、けがさせたらすごく損害賠償になると分かっていたのにけがをさせた。治療費が高いと言いますが力士なんだから。完全に治って土俵で戦う、そこまでいって治ったんです。400万かかって当たり前なんです」と強調した。
 佐藤弁護士は「そこまで休場するほどのけがを予見できたかどうか。確かに予見できたなら特別損害が与えられると思う。ただ治療の必要性があったか。12日間、休場の必要性があったかどうか」と、争点に言及した。

デイリースポーツ:2018年 10月 8日

カテゴリーnews